安倍晋三が日本を取り戻した
阿比留瑠比 著
本書では、安倍首相が在任中、さまざまな難問、案件をどのような意気込みと考えで取り
組んできたかを、総括しました。第一次安倍政権が倒れたあと、首相の一年交代（使い捨
て）が続いてきた日本で、これだけ長期政権を築き、政治を安定化させたこと自体が大き
な成果・業績だったといえます。この間、安倍首相は歴代首相で初めて世界におけるメイ
ンプレーヤーの一人となり、わが国の発信力と影響力はかつてなく高まったのです。P4
皮肉なことに、安倍首相の辞任表明後、安倍内閣や自民党の支持率は大きくアップしまし
た。安倍叩きの確信犯である朝日新聞が九月二、三両日に実施した世論調査でも、71％
もの人が安倍政権の実績を「評価する」との数字が出たのです。P32
第一次政権崩壊後、同志である衛藤晟一参院議員は、すべての案件で自ら矢面に立ち、
倒れた安倍前首相についてこんな後悔の念を語っていました。歴史認識問題や安全保障
問題で野党や左派メディアと戦いながら、十分な見方の支援がないまま一人で敵陣深くに
切り込み、刀折れ矢尽きた安倍首相の姿が目に浮かびます。P38
拉致被害者を救う会の西岡力会長から「本当に家族と一緒に戦ってきた政治家は、安倍
首相と故中川昭一元財務相だ」と聞いたことがあります。P97
安倍首相はかつて朴大統領時代に「韓国に民主主義はまだ無理なんだろうね」と漏らして
いましたが、文政権では首相周辺が「世界から韓国が消えてなくなっても、日本は何も困
らない」との本音を語っていました。P120
先ごろ話題になったジョン・ボルトン前大統領補佐官の回顧録「THE ROOM WHERE IT
HAPPENE（それが起こった部屋）」の中でボルトン氏は、「世界中のリーダーの中で、
トランプ大統領と最も個人的な関係を築いていたのは安倍晋三首相だ」と記しています。
P136
【安倍晋三が日本を取り戻した 阿比留瑠比 著】
安倍政権末期、マスコミはレガシーがないと吹聴していました。しかし、昨日一覧に示
したようにたくさんのレガシーを作っています。国政選挙6連勝、アベノミクス、地球
儀を俯瞰する外交、安保法制、村山談話・河野談話を上書きした安倍談話、アメリカで
の議会演説など数多あります。1つ1つが”奴隷や犬”にとってどれほどのダメージかを考
えれば分かります。今までの安倍政権以外の政権ならばそれら1つの法案を通すだけで、
また消費増税を1回しただけで内閣が倒れました。
国政選挙6連勝で超安定政権、アベノミクスで完全雇用にデフレ脱却、世界のリーダー
が安倍総理を頼りました。アメリカとイランが揉めた時に、イランの大統領と外相が
安倍総理のもとに飛んできたのが何よりの証左です。ドイツのメルケル首相でもなく、
フランスやイギリスでもなく、安倍総理の力に頼ったのです。
北朝鮮の拉致、ロシアとの北方領土解決など大きな花火のようなものはありませんが、
将来大事なものばかりです。外交はトルコのエルドアン大統領のように独裁化してし
まったり、相手があることなので仕方がない面があります。
1つだけ残念なのは、2013年初頭の自公政権に維新など改憲勢力が多い時に経済
を優先してしまったことです。憲法改正は再び遠のいています。
2021年8月29日（日曜日）
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