中国が攻めてくる！日本は憲法で滅ぶ
渡部昇一 共著
憲法論は、巷に言われているような９条のような問題や改正だけのような単純な問題
ではなく、複雑です。そもそも現日本国憲法は、本当に正統に有効か？というところま
で考えなくてはなりません。そういった問題をこの本は、１２人の方が著しています。
渡部昇一
「国体」は体質だから当然変わるし、変わってもいい。断絶さえしなければいい。その点、
現行日本国憲法と現皇室典範はこのままにしておくと国体を破壊しかねない代物であ
るから、そういう憲法を変えることが本当にconstitutional（憲法的）なることなのである。
西尾幹二
この期に及んで自分で自分の始末をつけられない日本国民を見て、彼ら（アメリカ）は
三流民族だと思っているに相違ない。
井尻千男
マッカーサー率いるＧＨＱは、ひそかにハーグ陸戦法規に違反する占領政策を決定した。
つまり司法は占領地における恒久法の立法行為を禁じているのだが、その恒久法の原
点ともいうべき憲法典の制定をひそかに日本側に求めた。「天皇の人間宣言」の直後に
である。つまり、わが国の国家と国法のレジティマシーの根源を破壊したうえで憲法典
の制定を強要したのである。
田中英道
日本国憲法自身には、不思議なことに民主主義という言葉が一度も使われていない。
この点こそ、この憲法が別の目的を持っていることを意味している。
（戦後３０年後のアメリカ外交官エマーソン）
「米国製」の憲法が結局日本の法となり、それを修正しようという本格的な企てが行わ
れることなしに、三〇年間も生き延びてきたのは、奇跡というべきことである。
遠藤浩一
傍観者による「反対のための反対」を「正論たつ提言」と持ち上げて憚らぬところに、
こうした「現実主義的思考」の正体がある。
石平
一言で言えば、今の日本国憲法こそは、戦後日本が抱えるすべての弱点と問題点
の源であり、まさに「諸悪の根源」というべきものであろう。
水島総
自戒と自虐を込めて言えば、まるで左翼勢力が「憲法第九条を守れば、必ず平和は
守られる、九条を守れ」と御題目の如く唱え続けて来たように、私たち「保守」もまた、
御題目のごとく「憲法改正」を唱え続け、それで良しとし、自分たちへの免罪符として
来たのではなかったか。御題目で「平和」は来ない。
ほか平松茂雄、南出喜久治、稲田朋美、早瀬善彦、岩田温。敬称略。
【中国が攻めてくる！日本は憲法で滅ぶ 渡部昇一 ほか共著】
【日本国憲法９条１項】
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる
戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。
【日本国憲法９条２項】
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。
子供の頃、「平和授業」でこれを習った時、「えっ、自衛隊は？」「攻められたら？」と
思いました。憲法解釈などという詭弁を持ち出し、自民党は結党の理念「自主憲法」
を長らく棚上げし、保身に注力してきました。国民も同罪ですね。
しかし、中国は現実的な脅威です。「いやいや、中国もそこまではしない」「いざとなれ
ば、アメリカ軍がいるから」。平和ボケです。中国は中華思想により、どう沖縄ラインを
突破し、太平洋に出て支配するかを長中短期で考えています。また、アメリカも自国の
ために中国封じ込めを考えますが、日本が血を流さないのにどうしてアメリカの若者が
死ぬことに議会が、米国民が賛成するでしょうか。
日米安保条約は、自動参戦ではありません。日本有事の際には、まずアメリカ大統領
の承認により米軍は動きます。そして、その有効期間は２ヶ月。２ヶ月を過ぎれば、今
度は米議会の承認が必要です。議員は民意を寸借します。つまり、アメリカが日本と
共に戦ってくれるかどうかは、アメリカの世論しだいなのです。
国防がアメリカの世論しだいという弱さ。怖くないですか。だから、主権国家が当然に
持つ軍事力に交戦権がいざとなれば使えなければ、国民の生命と財産は守れないの
です。軍国主義でもなければなんでもない、当たり前の権利であり義務なのです。
国を守るのに軽武装でいい訳はありません。核の保持さえも真剣に議論すべきです。
国防は、国家の最重要課題であります。その足枷が、日本国憲法です。
改正論、無効論と議論はありますが、変えなければなりません。「いやぁー、憲法は」と
お考えの５０代、６０代、７０代の日本人の方、自分の子供、孫、祖先にまで「ツケ」を
回すつもりですか？我々の父、祖父、曾祖父は、「残虐な日本兵」などではありません。
米英仏中と戦い、たった一度、アメリカとの戦争に負けただけです。当時でも日本軍は、
世界で最も規律正しい軍隊と言われていました。自信を持ちましょう。
憲法を変えなければ、日本はいつまでもアメリカに依存し占領されたままです。
北朝鮮の拉致に、中国との尖閣諸島、韓国との竹島という領土問題もあります。
日本人は、日本は敵国に囲まれているという自覚を持たなければなりません。
平和は、祈るだけでは成りません。
２０１２．８．１５ 貴金属買取相場
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