サッカー、リオ・オリンピック、アジア最終予選準々決勝
日本 3×0 イラン (延長)
意外とうまかったイランに手こずり、延長戦に入るまでは完全に押されていましたが、終わって
みれば3対0でした。日本のゴールは、どの世代でもきれいです。ラグビーW杯でもそうでした
が、フィニッシュがきれいなのはいいことですが、もっと泥臭いゴールを増やすことも大事な気
がします。几帳面な国民性でしょうか。
サッカー日本代表にいつも気になることは、国家を歌っていないことです。他国の代表選手は、
胸を貼り大きな声で歌います。ラグビー日本代表は、外国人選手に君が代を教えていたそうで
す。そのことで、日の丸の付いた桜のジャージを着る重みや誇りを植え付けます。
日本の次戦は26日(火)、UAE対イラクの勝者です。日本は中3日ですが、UAEとイラクの勝
者は、中1日と厳しい日程です。勝てば、オリンピック出場が決まります。
ちなみに、イランのスポーツといえばサッカー以外思いつきませんが、レスリングは世界トップ
の強豪です。イランでは、国技にされています。
イランは正式国名をイラン・イスラム共和国(Islamic Republic of Iran)といい、古代よりペル
シアとして栄えました。イランとは「アーリア人の国」を意味し、イスラム教シーア派が9割を占
めます。首都はテヘラン、人口は7500万人、公用語はペルシア語。
GDPは3,663億ドルで世界32位(2013年)で大阪府と同等。核開発問題の最終合意が履行
されたことで各国からの経済制裁が解かれ、これから経済発展が期待される国とされます。
これから始まるイランの原油と天然ガスの輸出が、現在の原油安の要因の1つです。
イランは石油埋蔵量の10%を占め、OPEC第2位の石油生産国です。また、天然ガスの埋蔵
量でもロシアに続き世界第2位です。
大陸故に古くから周辺各国と戦が続き、イギリス、ロシアに代表される国に近代は蹂躙されま
した。そして、元々は親米というよりも米英の傀儡とされていましたが、1979年のイラン革命
により一転します。
その後のイラン・イラク戦争(1980-1988)では、イランをイスラエルやシリアが支援し、イラク
を欧米・ソ連・アラブ各国が支援する図式となりました。つまり、ぐちゃぐちゃな不可解な国際
社会の図式です。1991年の湾岸戦争では、逆にイラク対世界各国となりました。
現在シリアやイラクで激化する対IS掃討作戦では、アメリカほか各国の空爆が報道されますが、
地上戦を戦っているのはイランのイスラム革命防衛隊が主力だそうです。ISの主力が、サダム
フセイン時代のイラク軍というのも興味深いです。
欧米の唱える民主主義が、万能でないことに早く気がつくべきです。各国、各地域、各民族、そ
れぞれ違うものなのです。欧米型、中東型、アジア型、どれがフィットするかはその国民が自ら
血を流し、決めればいいのです。
エジプト・ナセル大統領
「アジアには日本がいた。アラブには日本がいなかった。」
そのような中、日本に対してはいい印象のようです。1つはやはり、日露戦争。オスマン帝国と
同じくロシアの南下政策に苦慮していたところ、日本という小さな国が白人のロシア帝国を撃破
したことが大きな希望になったそうです。
そしてもう1つが、日章丸事件(1953年)です。百田尚樹さんが書いた「海賊とよばれた男」で
世に知られた、イランから石油を輸入したことが国際問題となった事件です。出光興産創業者
の出光佐三さんの物語です。
欧米に搾取される富(石油)をじくじたる思いだったところ、数年前に敗戦した日本がメジャー
を通さず石油を買ってくれたという思い。我々もやれるという希望が湧いたそうです。
もう1つの大きな要因が、1974年に始まったイラン人に対するビザ相互免除の観光協定です。
この協定は1992年まで続きました。アメリカによる経済制裁により、イラン国内の失業者の増
加などによる国内脱出から、1980年代後半から90年代前半に最盛期を迎え、1992年の4万
人がピークとなります。不法滞在者が社会問題とされました。
イラン人からすれば、極東の経済発展目覚ましい島国への出稼ぎでした。
20年前私が大学生の頃、不良外国人と言えばイラン人でした。上野公園など上野駅周辺に集
まり、ケミカルウォッシュのジーンズがイラン人の代名詞で、不正テレカの販売や日本人女性へ
のセクハラなど当時は悪い印象が強かったです。ダルビッシュ有選手の父親のように、日本人
女性と結婚した人も割と多いようです。
ケミカルウォッシュのダボダボのジーンズで、足首の所がキュッと締まっており、夏はTシャツ、
冬はブルゾンとなぜか同じようなファッションだったのを覚えています。
それにしても昨日のサッカーの試合、イランは強かったです。イラン、イラク、サウジ、UAEなど
中東独特の縦の強さです。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比1.9ドル安の1トロイオンス1096.3ドル。
プラチナ相場は、前日比11.6ドル高の1トロイオンス829.7ドル。
原油相場はWTIで、前日比2.66ドル高の1バレル32.19ドル。
NY外国為替市場の終値は、1ドル¥118.8、1ユーロ¥128.2。
NYダウは16,093.5ドル(+210.8)。
2016.1.23 貴金属買取相場
18金・K18 3,310円/1g プラチナ850 2,840円/1g
インゴット100g以上 4,390円/1g プラチナ900 2,950円/1g
24金・純金製品 4,250円/1g プラチナ1000 3,230円/1g
14金・K14 2,410円/1g K18/Pt850半々 3,060円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
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