リスクオフによる円安要因で、円建ての金相場は史上最高値を更新しました。
リスクオフのきっかけは、トランプ政権が4月2日に発表するとしていた相互関税が広範囲に
及ばない可能性が報じられたことによるものでした。対象国を絞り込むということですが、
日本は対象国に入ったままなので企業ごとに交渉が求められます。現政権の外交力の表れで
す。
さらにアトランタ連銀総裁がインタビューで利下げが年2回から年1回と述べたことで日米金
利差の観点からも円安方向になりました。
ブルームバーグ 米利下げは今年1回のみ、関税が物価に影響-アトランタ連銀総裁
2025.3.25
ブルームバーグテレビジョンとの24日のインタビューで「1回にした理由は主に、インフレ
が非常に不安定になり、2%目標に向かって劇的かつ明確に動くことはないだろうと考えて
いるからだ」と発言。「その目標達成が遅れているため、政策を中立水準に戻す適切な道筋
も遅れざるを得ないと考えている」と語った。
今後の為替相場については、日米金利差縮小の観点から円高に向かうと予想するアナリスト
と経済評論家が多いです。日本は利上げ、アメリカは利下げ方向。反面円安が続くとするの
も一定数います。この論理の要因の筆頭はデジタル赤字が挙げられます。これは、パソコン
やスマホにはマイクロソフトやアップル、検索広告ではグーグルやメタのようにアメリカの
大企業が必ず絡んでいるからです。
日本は主要国で最もこのデジタル赤字が大きくなっています。そして黒字の一番は当然アメ
リカと考えられますが、実は黒字1位はアイルランド、2位がインド、3位がアメリカとなっ
ています。しかしこれもアメリカの大企業がアイルランドに現地法人を置き、そこからサー
ビスを提供しているに過ぎません。恐らく税金が低いのでしょう。
日本が遅れた最も大きな要因がこのデジタル分野です。取り戻せないほど差が開きましたの
で、革新を待つ他ありません。NECや富士通などの大企業で無理なら、スタートアップし
かありません。
付言すると、コロナショックの前まで為替の変動はマネーサプライ(通貨供給量)で説明さ
れてきましたが、数年前の世界的なインフレによるアメリカの急な利上げ以降、金利差が
メインで説明されます。さらにマネーサプライからマネーストックに用語も変わり、何か
違和感を感じます。コロナショックへの対応で日本もバラマキましたが、アメリカのマネー
ストックが何倍になったでしょうか?
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比5.8ドル安の1トロイオンス3,015.6ドル。
プラチナ相場は、前日比14.0ドル安の1トロイオンス964.4ドル。
原油相場はWTIで68.68ドル、NYダウは42,583.3ドル、米国債10年物は4.332%。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥150.6、1ユーロ¥162.8。
日経平均株価は¥37,908、長期金利は1.565%。
2025年3月25日(火曜日) 本日の営業時間は10時-19時です。
18金・K18 | 11,800円/1g | プラチナ850 | 4,240円/1g | |
インゴット100g以上 | 15,310円/1g | プラチナ900 | 4,500円/1g | |
24金・純金 | 14,850円/1g | プラチナ1000 | 4,820円/1g | |
14金・K14 | 8,590円/1g | K18/Pt850半々 | 7,860円/1g |
上記相場価格×重さ=お買取価格 手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。